会長就任挨拶
令和2年4月に広島市外科医会会長を拝命致しました安佐医師会の辻 勝三と申します。広島市医師会員以外で初めての会長ということになりました。何卒よろしくお願い申し上げます。
広島市外科医会は令和2年4月現在で111名の会員からなり、広島市及びその近郊の外科・脳外科の開業医を中心に平成12年に立ち上げられた医会です。その基本姿勢は、臨床医療の第一線で活動している開業医間においては教室や専門科を超えた連携が必要であり、医療情報の交換や共有などを通してより良い医療を実現しようとの考えに基づいています。
当会は地域医療、病診連携、救急医療等へと徐々に活動範囲を広げ、特に救急医療に関しては、令和元年6月3日に開設されました広島市医師会千田町夜間センターの整形外科・けがの診療に手挙げ方式では有りますが、多くの会員の参加を頂き、夜間における軽症外科系患者の診療を通して外科系二次医療機関への負担軽減に貢献出来ていると考えています。
現在、新型コロナウイルス感染症が大きな問題となっています。引き続き早期収束への協力を行う所存ですが、同時に自然災害も忘れてはいけない課題であると思っています。大規模な自然災害や事故・事件に際して、外科医としてのどのような活動や対応が出来るかなど、引き続き検討し発信する場を設ける必要があると考えます。
また、将来的な懸念として、若い先生方や学生の外科離れがあります。これらを解消するため広島大学病院を中心に、外科専門医を目指すための研修プログラムや環境が見直し実施されています。当会としても、広島外科会と連携しながら外科医療の魅力や必要性を発信できればと考えます。
広島市外科医会は、引き続き外科診療への自己研鑽と会員交流を深め、更には行政や市域の各医師会と連携を密にして諸事業にも結局的に参加、協力したいと考えます。会員の皆様には、より一層のご指導、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
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