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夜間救急診療所設立に関する第2回アンケート結果
夜間救急診療所の設立計画に関する第2回アンケート結果
広島市医師会主導での夜間救急診療所に関するアンケートに対して、多くの会員の皆様からご回答をいただき、感謝しておりますとともに、皆様の救急医療に対するご関心の高さに感激しております。
さて、新聞でも報道されましたように、12月25日午前8時30分から広島市はこれまで夜間救急医療を担ってきた舟入病院から、広島市民病院・救急部(ER)へ内科救急を移管されます。それによって舟入病院での土曜・日曜・祝日の準夜さらに平日の深夜の内科救急は廃止され、平日の午後8時までは夜間診療の受付をされることになります。それに伴いこれまで30年間、医師会ことに内科医会の先生方にご協力いただいてきた医師派遣は、今年は年末年始の出務だけが継続されますが、一応終了となりました。
広島市民病院での救急はER型で1次から3次までをトリアージして、いかなる疾患にも対応するといった体制で、市民にとっては良いことのようですが、舟入病院の現状のごとく、多くの夜間診療受診者で、待ち時間が2〜3時間かかり、待合室も溢れてしまうことが早晩予想されます。広島市の救急医療はこのままではいつか破綻してしまうでしょう。医療が進歩しても患者さんの病気の発生は減ることはなく、市民生活の多様化や夜型化などからさらに夜間の受診者が増えることが予想されます。
広島市民病院・県立広島病院・広島赤十字・原爆病院・広島大学病院のある広島市の救急医療環境は形の上では充足しているようですが、こうした基幹病院での日常の救急現場は本来あるべき2次・3次の高度救急医療の対象とはならない程度の疾患の患者も受診して、勤務医の時間と労力が報われておりません。疾患の程度に応じた施設で適切な診療がなされたら、1極集中の事態は回避され、それぞれの疾患に応じた治療が効率的に行われ、患者さんのたらい回しや長時間の診療待ちもなくなると思います。
以上のような問題解決のためには、広島市に夜間ことに準夜帯に1次から1.5次救急のできる診療所が数か所は是非とも必要です。広島市以外の政令指定都市のほとんどの医師会は準夜・深夜帯に定点の夜間診療所を基点に救急活動をされておられます。昼間にかかりつけ医としての広島市医師会開業医会員が携わっている患者さんが夜間に安心して受診できる診療所、とくに医師会が責任もって診療する診療所が是非必要です。
今年7月の第1回目のアンケートから84.2%の先生がかかりつけ医のスタンスをお持ちで、すでにA会員の81.4%の先生方は時間外・夜間・休日にも患者の要請で診療をされておられ年間12,000件はあるようです。広島市医師会は1次救急の不足に対してどのように対応すべきかの質問には、63%の先生方が医師会としてなんらかの施策を立てることに賛成のご意見でした。
以上の趣旨から、今回2回目のアンケートは広島市に早急に定点の夜間診療所の設立を積極的に提言していくことが目的でした。アンケートの結果から夜間診療所の診療業務に関しての会員皆様のご意見を以下にまとめております。

まとめ
1)75%の会員が夜間救急医療診療所の設立に賛成されている。
2)広島市民も医師会が夜間診療所を設立した場合には、良い評価をしてく  れると思う。
3)夜間診療に120名の先生が出務していただける。それ以外にも条件によっては出務可能の先生もおられる。
4)出務できない先生にも、正当な理由がある。高齢・女医・現在の在宅診療など。
5)内科医以外にも外科系・精神科などから出務していただける先生がある。
6)もっと具体的な夜間診療所の計画が知りたい。場所・時間・金額・診療体制など。

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